📖第8章 グレゴリウスの奇跡

📘目次


😷ペスト、就任早々に治める!?

先ずペストですが。
教皇になったその年に治めちゃいます。

「!?」

って感じると思いますが。治めちゃいます。
ワクチンや抗生物質なんて存在しない時代に。

すごいですよねー。🎉

💊医学の未発達な時代にできたこと

病人の隔離や空気浄化も〝なんとなく?〟やってたくらいの時代です。

逆に間違った知識で血を抜いたり、下剤や利尿剤を投与したり。
温冷浴(温かいお湯と冷たい水に交互に身体を浸けるらしい)したりして
むしろ患者の体力を奪ってしまったりと。

現代からは想像もできないほど、医学は未発達でした。

🙏七隊の行列とは?

では、グレゴリウスは何をしたのか?

「悔い改めの行列(七隊の行列)」を行ったんです。

「!?」

ってね。
また「!?」ってなりますよね。

でもこれね。本気でやってたんです。

当時の人々はペストの原因を、
「神が人間の罪に怒って災厄を与えている」と信じていました。
細菌やウイルスなんて概念はまだありませんから。

だから

「悔い改めて祈り、神の赦しを請えば疫病は止まる」

というのは 彼らにとって唯一の解決策だったんです。

グレゴリウスも、
貧者救済や街の秩序回復といった実際的な施策も同時に重視ししながら。
ローマ市の人々と行列を作り、神様にお願いしたんですね。

行列をした後、実際にペストは治りました。

「ええー?」って思いますよね。

🌈それは偶然か、奇跡か

ペストはその後も、西暦750年頃まで、
数十年おきに流行を繰り返します。

だから現代の我々からすれば、
一時的に感染のピークが過ぎていたタイミングだったのだろう
と予想してしまいますが。

本当に偶然だったのか奇跡だったのかは誰にも判りません。

当時、何もわからない疫病というものにひたすら立ち向かい。
手を尽くしたグレゴリウスが呼びかけた祈りの行列は。
そしてペストの脅威から救われたこの出来事は。

少なくとも、当時のローマ市の人々にとって。そしてグレゴリウスにとっても。
大きな大きな、本当の奇跡でした。

この出来事でグレゴリウスは、
単なる宗教指導者を超えた「神の代理人としてのカリスマ」を得るのです。

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