📖第4章 託される者

🎒 「遊学」って何?

〝遊学〟って聞くと、何だか楽しそうですよねー。

その土地その土地にあるアトラクションで遊んで〜、
旅館で温泉入って地域の美味しいもの食べて〜、
夜は仲間と恋話でもする?

…的な。

どうにも修学旅行な響きを感じてしまうのですが、実はそんなに緩いものではありません。

「遊」には広い世界に出て見聞を広めるという意味があって、決して遊ぶためではなく、
当時の若者にとっては藩や家の期待を背負った

一大プレッシャーイベントだったんです。

💬 プレッシャーの言葉たち

お前に任せたぞ!
お前が未来を背負うんだぞ!

…って言う。。

「この遊学に失敗して藩の顔に泥を塗るなんて事になったらおめぇ…おめぇ…!」
…って言う。。

そんな恐怖心すら背負いながら行くのが〝遊学〟。

🚶 江戸への道のり

14歳の修二は、笑顔とその瞳の奥にギッチギチにつまった重圧に見送られ、
馬や徒歩で約2週間をかけて江戸へ行きました。(遠っ!

育てる方だけでなく、育つ方も命懸け。(怖っ!

🏙 江戸での出会いと刺激

とは言え、初めての長距離旅で見る景色や、蒸気船人力車
賑わう町人の行き交う江戸の街並み

これから学ぶ昌平坂学問所などの壮大な門構えや、
初めて触れる蘭学書洋書の世界…。

また黒船来航を契機に、江戸の街にも西洋文化への関心が高まり、
軍楽隊ラッパ・ドラムといった西洋の音が町中に響くようになっていました。

💓 広い世界との出会い

きっと修二にとっては、生まれて初めて触れる広い世界に、
心を震わせるような体験だったはずです。

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